あなたの資産は大丈夫?リスクを数字で表現する-レバレッジ編

リスク管理の考え方

以前の記事では、リスクを実際に数字として計算してみました。

あなたの資産は大丈夫?リスクを数字で表現する
以前の記事でリスクの定義について簡単に説明しました。 今回は肝心のリスク管理に必要となる、リスクの定量化について話をしたいと思います。 まず、リスクを管理するためには、その前段階のモニタリングが不可欠です。 な...

前回はインデックスファンドを例にしてリスクの計算をしてみましたが、今回はこのブログでも紹介している、株価指数CFDについても同様の計算をしてみたいと思います。

株価指数CFDでも考え方は変わりませんが、レバレッジがかかっているため資産価値が価格変動の100倍になること、ロスカットされないように証拠金を用意しないといけないということがポイントになります。

定量化についての考え方は前回の記事を見てもらうことにして、さっそく株価指数CFDのリスクの計算をしてみましょう。

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リスクの計算

ここでは前提として、FTSE100の株価指数CFDを10枚持っているとします。

3か月持ち続けるときのリスク

2016年~2018年のデータを使った場合

まずは先ほどと同じ、2016年~2018年のデータを使って、3か月持ち続けるときのリスクを計算してみましょう。

グラフのとおり、2017/12/28~2018/3/23の3か月間の下落幅が一番大きくて、▲708となっています。

株価指数CFDは価格×100が資産価値となりますので、

FTSE100の株価指数CFD10枚を3か月持った場合、最大で「708×100×10=708,000円」の損失が発生する

ということになります。

約70万円の損失ですから、これに耐えられるようにするためには、維持証拠金に加えて、さらに70万円を証拠金として積み増せばよいということになります。

2005年~2018年のデータを使った場合

今度は2005年~2018年のデータを使ってみましょう。

他は同じ前提です。

FTSE100のCFDは2010年11月21日に上場されているので、それ以前の価格データがありません。そのため、ここでは2010年11月21日以前の価格はFTSE100自体の価格を使って補完しています。

グラフのとおり、2008/08/29~2008/11/21の3か月間の下落幅が一番大きくて、▲1,841となっています。

株価指数CFDは価格×100が資産価値となりますので、

FTSE100の株価指数CFD10枚を3か月持った場合、最大で「1,841×100×10=1,841,000円」の損失が発生する

ということになります。

約180万円の損失ですから、これに耐えられるようにするためには、維持証拠金に加えて、さらに180万円を証拠金として積み増せばよいということになります。

先程の例と比べると、2倍以上の数字になっています。

リスクを見積もる上で、どの期間のデータをもとに計算するかがいかに重要かが分かってもらえたかと思います。

1年持ち続けた場合のリスク

2005年~2018年のデータを使うという点は同じですが、前提を3か月保有から1年保有に変えてみましょう。

グラフのとおり、2007/12/11~2008/11/21の3か月間の下落幅が一番大きくて、▲2,744となっています。

株価指数CFDは価格×100が資産価値となりますので、

FTSE100の株価指数CFD10枚を1年持った場合、最大で「2,744×100×10=2,744,000円」の損失が発生する

ということになります。

約240万円の損失ですから、これに耐えられるようにするためには、維持証拠金に加えて、さらに240万円を証拠金として積み増せばよいということになります。

同じ期間のデータを使っても、結果が1.5倍になりました。

当然と言えば当然で、長い間持っていれば、それだけ価格下落に遭遇する可能性があがるということですね。

おわりに

ちょっと難しかったかもしれませんが、具体的な数字を使ってリスクの計算をしてみました。

大事なのは、

  • 観測期間(いつのデータを使うか)
  • 保有期間(どのくらいの期間保有するつもりか)
  • ポジション(何枚持っているのか)

です。

今回サンプルとしたFTSE100の株価指数CFDですが、長期間保有して配当をもらうという前提の投資であれば、過去の下落を見た時に一番ひどかったのがリーマンショックになるのは自明です。

そのため、リーマンショック時の最大下落幅が概ね4割程度として、現在の価格が4割下落すると考えることが多いです。

そうすると、

FTSE100の株価指数CFDを1枚を長期保有する場合、最大で「7,500×0.4×100×1=300,000円」の損失が発生する

ということになります。

このような考え方で、

FTSE100の株価指数CFDは1枚につき証拠金を30万円積んでおけばリーマンショック級の下落があっても大丈夫

となる訳です。(正しくはこれに維持証拠金26,000円を加えないといけないのですが、ここまで来ると誤差なので無視しています)

このブログで紹介している株価指数CFDの投資方法では、基本的に配当をもらい続けることを目的とし、あまり評価損益は気にせずにロスカットされないことだけに注力することにしています。

そのため、この記事のように、投資開始前に最大損失を見積もることが非常に重要です。

さらに、保有枚数が増えてきたり、相場が大きく動いてきたときにあらためて最大損失を見積もり直し、ロスカットされないための余力が自分にあるのかを確認してきましょう。

投資をしていくうえで、自分の判断のよりどころとなる数字なので、ちょっと大変ですがしっかりと計算し、納得したうえで投資をはじめてもらえればと思います。

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